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劇団 海賊ハイジャック改名

2015年1月15日をもちまして劇団 海賊ハイジャックはVoyantroupe(ヴァイヤントループ)と改名いたしました。

 

新団体名はヴァイヤントループ(Voyantroupe)になりました。

改名の経緯をご説明いたします。数年前から改名を企画していたのですが、長々と海賊ハイジャックのまま活動を続けてしまいました。理由は大きくは一つです。それは作品性との齟齬でございます。海賊ハイジャックと聞くと、努力友情勝利の三原則に倣った劇団のように思われてしまっていて、「全然思ってたのと違う」と言われること100パーセントでした。それもそのはず、もともとは活劇ファンタジー集団として立ち上げたからです。作・演出の僕の性質とは違う作品をつくることを要求されていたため、当初はそのストレスに悩まされておりました。創立3年目からは独自の路線を突き進んできたと自負しておりますが、そんな奇抜な劇団の名前として「海賊ハイジャック」の名は無いな。と思っていたのです。

そこで改めましたVoyantroupeの意味ですが、その意味合いを説明するときに、この劇団の方向性について前置きする必要がございます。当劇団はその演出、作品性、演技論にフランス思想を取り入れております。アンドレ・ブルトンが提唱したシュルレアリスムから始まり、ダダイズムや頽廃思想を踏まえ、アントナン・アルトーの演劇論から持論を加え新たな演出方法を模索し続けております。また、偉大なるフランスの詩人アルチュール・ランボーには多大な影響を受けました。ランボーの記した手紙の一説にヴォワイヤン(Voyant)というくだりがございます。『見者の手紙』として人口に膾炙したあの名文でございます。ランボーはこの手紙を最後に文学の先にある世界へと旅立ちました。「この世には高尚な音楽が存在しない。」そう言い残してランボーは旅立ったのです。「高尚な音楽」とは、愛別離苦の苦しみの最高潮を顕現させつつまろやかに包み込むようなそんな出来事のことだと解釈されていますが、言葉で表し尽くせるものでは無いと断念してランボーは旅立ったのです。いつの日か、「高尚な音楽」を目の当たりにする見者(ヴォワイヤン)となるために。

日本においても小林秀雄先生が生涯研究し続けたこの命題は、当劇団においても避けては通れないものだと心に刻み、劇団名にこのVoyantを刻みつけました。また、劇団⚪︎⚪︎という呼び方にするのは止そうという団員会議から、Voyant単体で呼んでいこうという結論に出ました。そのため見者のVoyantを読みやすくヴァイヤンに変え、troupe(フランス語で劇団の意)を付け加え、重複する”t”をひとつにして「Voyantroupe」(ヴァイヤントループ)と読むことにしたのです。

和名は”見者団”です。もちろん見者となるため精進する集団ということですが。

しばらくは「Voyantroupe=海賊ハイジャック」と名残を明記します。今後ともご声援よろしくお願いいたします。

2015年1/11 主宰 宇野正玖

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