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第15回記念航演『不思議の国のアリスより』
ストーリー
不安のない時代。今って時代。
でも今よりもずっと、ゆったりのんびりしていて、穏やかで、恐怖も奇妙な厄介事もない安全な時代。
僕らが目指すのはそんな時代。
きっとそんな退屈な時代になる。
だから今だけは、不安を楽しもう。
鮮烈な体験や、襲いかかる不思議の世界を堪能しよう。
今を最後に、速さに身を任せよう。
「このウサギは捕まえられない!アリス置き去りで走り去る!!」
本航演は「Rabbits Rash Rapidly~奇妙などっかのウサギ~」/「Madman Moody Mood~奇妙な狂ったボウシ~」の二本立てとなっています。
Rabbits Rash Rapidly~奇妙などっかのウサギ~
アリスはとびおきました。ねえさんがたくましいネイサンになっていたからです。
でもそんなことより、かべにたいあたりをするウサギがかわいくてしかたがありません。ウサギがしんぱいなので、アリスはともだちをあつめます。それは、あたまがいい木だったり、おしゃれないもむしだったり、あくろばっと’なカメやエビだったり、キノコだったり。アリスはいちばんかわいくあろうとがんばります。
「可愛さはこうべを垂れない。それが私の、ラストマイノリティ」
そう、ぐずぐずしちゃいられない。
Madman Moody Mood~奇妙な狂ったボウシ~
その辺鄙な島には雨の代わりに雷が降る。磁場の影響からか、かつての放射線実験の痛手のためか。大凡普段目にしない不可思議な幻覚に苛まれることが多い。風子はここを最後の場所と決めた。この目を曇らせるまやかしの現実を取り払い、正しい世界を探るための最果ての地として。風子は起きながらにして夢を削り、後付けされた数多の定説を放棄する。
「我々は普段、見てはいけないものを見ないようにしている。例え見てしまっても、気づかないように工作する。我々が行う実験は、全てを、見るための実験だ。正しい世界を見るための、実験だ。」
警告する。
この物語を間に受けてはいけない。でたらめだと、唾棄すべきだと警告を重ねる。
キャスト
川添美和、渡辺一人、丸山翔、平良和義、長井明日美、山口晃洋、山下諒、(以上劇団海賊ハイジャック)、相川智、雨宮慎太朗、井家久美子(劇団アニマル王子)、大塚尚吾、窪田裕仁郎(しもっかれ!)、佐藤由紀子、重野祐輝(集団asif~)、白鳥晴奈(株式会社碗)、飛田修司(劇団AUN)、根来武志、藤代知己、山口清裕
スタッフ
脚本・演出:宇野正玖
舞台美術:渡辺一人
照明:三枝淳
音響:UNO
制作補佐:朝日望
宣伝美術・制作:黒田哲平
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