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1986年、ソ連崩壊間近。チェルノブイリ原発事故を発端にグラスノスチ(情報公開)は革命の根幹に据えられる。52人もの人を殺し、赤い切り裂き魔として恐れられたウクライナ生まれの殺人鬼アンドレイ・チカチーロは、ソビエト政府による情報の秘匿を逆手に取り、連続殺人を容易にしていた。
1986年~1987年までの2年間、彼はKGBによる殺人事件捜査に協力し、今まで不起訴とされてきた殺人の嫌疑を拭うような活動を行っている。グラスノスチによって数多の情報が公文化され始めた時代を背景に、血塗られた彼の人生の中で唯一と言っても良い恢復の一時に焦点を当てる。
偏執狂短編集Ⅰで上演された作品を限定公開。
20世紀末。ソ連のウクライナで起こった連続殺人事件の犯人アンドレイ・ロマノヴィチ・チカチーロをモデルにしたドキュメンタリー調の物語である。性的不能から倒錯した性癖に陥ったチカチーロの若き日から晩年を追う血塗られた物語は、社会不適合者が無理やりに社会へと適合しようとした摩擦を物語っている。ダーウィンの唱えた適者生存に抗うように、不適合必死をこそ叫ぶ怨嗟渦巻く問題作。
偏執狂短編集Ⅰにて上演された「Romanohbitch」とは全く異なる完全新作。
淫靡な夫人として醜聞の絶えない呉屋未来は孤児であった江藤珠理を義理の妹として迎え入れていた。珠理は呉屋の淫蕩な性質に感化され、淫猥な日常を求めるようになっていた。ある日、木戸里丸という伯爵の称号を持つ男と知り合い、彼に導かれ、とある催しに出席することになる。猥褻と血にまみれたその催し事は、珠理のなかに新しい芽生えを起こした。
奇才マルキドサドが記した「悪徳の栄え」より発想を得て、満州建国時代の日本を舞台に織りなす脚色物語。
1888年。ロンドンを震撼させた切り裂き魔ジャック。しかしその正体は定まらなかった。これは一挙に怪しまれた被疑者たちが、切り裂きジャックたるための供述を記した記録寓話である。偏執狂短編集Ⅱにて上演された「ジャック・ザ・リッパーたるために」をリメイクした新作であり、バートリ・エルジェーベトに次ぐリバイバル作品となる。
紀元前中国は商の王朝。商王紂王は妲己の色香に魅了され、王朝は衰退の一途を辿っていた。妲己は色情狂のみならず猟奇的な刑罰の見分を好み、罪人や捕虜を使っては新しい刑罰の犠牲にしていた。商国四柱の役職にある姫昌は国勢を危ぶみ、妲己を放逐するよう紂王に諫言したが、これを反逆と受け取った紂王は姫昌を捕らえてしまう。このことに憤怒した姫昌の息子姫伯邑考は父を奪還するために立ち上がるが、そこには妲己の仕掛けた魔の罠が仕込まれていた。
絶世の美女クレオパトラは、果たして本当の美女であったのだろうか。彼女は巧みな話術と美声、そして叡智によって幾度もローマの首席を虜にしてきた。しかし、風貌は絶世というほどでもなく、普通であったとも噂されている。魔術で人を虜にしたとか、毒に見いだされていたとか。彼女の身辺は謎に満ちている。ところで、その妹である不遇のアルシノエ4世にも焦点を当ててみよう。彼女もまた、クレオパトラと同じく色香で地位を手に入れようとしたのか。アルシノエを彩る物語は少ない。
エジプトが誇る美妃姉妹を主題に、毒の国プトレマイオスを巡る奇譚。
平民あがりの身でありながら、トムはその指先の才覚によって宮廷御用達のドレスメーカーとして雇用される。マーシア伯領の領民は領主レオフリックによる重税に苦しみ、貧富の差に苦しんでいたが、トムには既に贅沢な暮らしが約束されていた。ただトムが求めていたのは暮らしの安定ではなかった。宮廷でご尊顔を賜ったゴダイヴァ夫人があのように美しいとは思いもよらなかったのである。彼はゴダイヴァに夢中になった。しかしそれは恋物語ではない。トムには幼いころから性的な倒錯傾向があった。彼が試みたのはゴダイヴァへの不義の恋ではなく、覗き行為だったのである。彼は壮大な計画を立てた。しかしそのことが、貴婦人ゴダイヴァに裸で街を歩かせる結果になるとは思ってもいなかった。