第四回 ジム・ジョーンズ
邑上の私見なんですけども、ヘンリーに関わる人をばんばん紹介していくコーナーです!さてさて第四回!
(ほんまに私見なので異論異説あるかとは思います)
「人民寺院」ジム・ジョーンズ
世界に差別のない理想郷を…
後に、悪魔がこの世に居るならば、こいつが悪魔そのものだと揶揄される事となる男、ジム・ジョーンズ。
だが、当初の彼は黒人白人等という人種に囚われず、人々を救おうとしていた。
人種だけではない、アルコール中毒者、薬物中毒者へも手を差し伸べた。
慈愛溢れ、善行により人々を救う聖職者だった。
後に何とマーティンルーサーキングジュニア人道賞まで受賞している。
ところが!薬物中毒者を救いながらジム自身も薬物中毒者となる。
また信者の心を掴む術として、心霊治療と称して、信者の口に手を入れガンを取り出す、患部に触れ傷を癒す等もしていたが、勿論それはイカサマ!
更には何といってもありあまる異常な性欲がヤバイ!!信者同士の性行為を禁じ、夫婦を引き裂き自らのハーレムを作りあげる。
なんと男も女もいけちゃうと言う…。
更には信者から「神」「救世主」と呼ばれ崇め奉られた事により狂っていく。
…マンソンやら麻原もだが…人間が神だなんだと崇められる様になると狂気が宿ってしまうんだろうなあ…とあたしは思う。
そして、慈愛溢れる聖職者は悪魔へと変貌した。
1978年。寺院を脱走した信者が、ジョーンズタウンに虐待行為、人権蹂躙が横行していると訴えた事により、メディアが動き、政府が動いた。
アメリカ合衆国下院議員のレオ・ライアンを代表とする代表団がジョーンズタウンに訪れる。表向きは笑顔溢れ、誰もが幸せそうに見えた。
だが、ライアン議員ら視察団が飛行場へと向かうと、ジョーンズの私兵による銃撃で皆殺しにされてしまう。ライアン議員に寺院の実情を訴え脱出を請う信者が複数出た為に差し向けられたものだった。
そして…寺院の崩壊を感じたジョーンズは信者918人(子供約300人)を毒による集団自殺へと導き、自らは拳銃自殺を遂げた。
我々は笑って死ぬのだ!
やつらに見せてやるのです!
我々は笑いながら神の元に行くのです!
さあ皆さんご一緒に!さあ皆さんご一緒に!
さあ皆さんご一緒に!さあ皆さんご一緒に!
信者達は口々に笑いながら、「ジム・ジョーンズ!!!」と叫びジュースに混ぜたシアン化合物を呷り、地獄の苦しみと共に死んでいった。
泣き叫ぶ子供には親がその手で口に死を流し込み、逃げるものは銃殺された。
この様子をジョーンズは、我らは喜んで死んだのだ!と言う証拠にする為、ビデオカメラに全て収めていた。狂気だよね…。
僕はこれ、実際の映像で見ましたが、悪魔って人間の事なんだなあって……。
差別のないジョーンズの理想郷は、誰も彼もに一切の差別なく死を与える地獄と変わり果てた。
今回の公演で彼を扱うと知ったとき、僕は誤解を恐れず言うと「興奮」しました。
なんでかって、前からVoyantroupeさんでジム・ジョーンズやって欲しかったんですよ!
その証拠に音声アプリhimarayaで喋ってますから!(笑)
そんなこんなで今回は人民寺院ジム・ジョーンズでした。
是非、公演お楽しみに…!
(文:邑上笙太朗)
邑上笙太朗(むらかみしょうたろう)
2、3年前まで舞台経験はなく、ナレーションやら声の芝居やら何やらしてました。2016年末に集団as if〜に入団。その後、Voyantroupe、虚飾集団廻天百眼、集団NO PLANなど、舞台や朗読での客演多数。2018年に同劇団解散。以後野良で活動中。家なき子です。
邑上笙太朗twitter
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