STORY

1986年、ソ連崩壊間近。チェルノブイリ原発事故を発端にグラスノスチ(情報公開)は革命の根幹に据えられる。52人もの人を殺し、赤い切り裂き魔として恐れられたウクライナ生まれの殺人鬼アンドレイ・チカチーロは、ソビエト政府による情報の秘匿を逆手に取り、連続殺人を容易にしていた。
1986年~1987年までの2年間、彼はKGBによる殺人事件捜査に協力し、今まで不起訴とされてきた殺人の嫌疑を拭うような活動を行っている。グラスノスチによって数多の情報が公文化され始めた時代を背景に、血塗られた彼の人生の中で唯一と言っても良い恢復の一時に焦点を当てる。
偏執狂短編集Ⅰで上演された作品を限定公開。

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